小学生の頃、カービィが大好きな友人がいた。
今で言う夢女子が少し入っていて、所持品の住所欄（まだストーカーなんかが問題になってなかったのか、名札やらノートやらに住所を書く欄があったと記憶している）にポップスター（※カービィの住んでいる星）と書くような子だった。
また彼女はキャラ好きに飽き足らずゲームそのものも上手で、星のカービィ64は彼女がラスボスを倒しているのを私は横で眺めていたし（念のため言っておくが、私は人がゲームをプレイしているのを眺めるのは好きだ）、スマブラは彼女のカービィがコンボを決める中私は面白いくらいにボコボコにされていた。
いろいろあってもう連絡はつかなくなってしまったが、彼女が今もどこかで楽しく過ごしていればいいなと思う。
そんなスマブラきっかけで任天堂とそのゲームがいろいろ好きになったけど、その中の一つにMOTHERもある。
MOTHER1+2というソフトがゲームボーイアドバンスから発売された時、特に2は何周も何周もプレイした。
子供にとってゲームソフト代というのは大金で、ひとつソフトを買ったら死ぬほどやり込むのは当たり前だった（ポケモンもプレイ時間をカンストさせていた気がする）とはいえ、ストーリーが大幅に変化することはないゲームなのに何度プレイしても飽きないくらいに好きだった。
そして先日のSwitch OnlineでのMOTHER・MOTHER2配信。
時間はかかってしまったが、このたびようやく2作品ともエンディングを見ることができた。
2→1の順でプレイ。それぞれプレイ時間は2が（おうじゃのつるぎとほしのペンダントを粘ったこともあって）20時間・1は10時間くらい。
Switchの巻き戻し機能やどこでもセーブ機能はバンバン使った。昔のゲームということもあって難易度はそこそこ高いが（特に1は序盤や終盤のバランスがヤバすぎる）、この機能があるだけでなんとかなるので本当に助かる。MOTHERは死んでも全部が無に帰すようなゲームではないとはいえ、手間を考えるとやっぱり萎えるのでね……。
ジェーン一族、二度と不敵に微笑まないでほしい。
感想を残すのも今更なゲームだという気はするけれど、やっぱり名作だと思う。
思い出補正を抜きにしても登場キャラの台詞や舞台背景に惹かれるものがある。
昔プレイした時は子供だったが、今はまあ…一応年齢的には大人なので、違った視点の感想を抱いたりもした。
例えばMOTHERのイースター、大人たちがさらわれて子供だけになってしまった町。昔は特に何かを思った記憶はないのに、今見てみると何が起きたか分かってない子と何かが起きていることを理解している子、両方の姿が描かれていることにゾッとする。宿屋の子が泊まる時は気丈に振る舞うのに、泊まった後に寂しさを漏らす姿に胸が苦しくなったりする。
MOTHER2のオレンジキッドとアップルキッド。昔はオレンジキッドの役立たず発明とその割に周囲には人気があるさまを見て見る目ねえな！と思っていた気がするが、今プレイしてみると不潔でコミュ障(疑惑)でタコ消しマシンとか作っているアップルキッドも大概に見えてきたりする……。これは大人になるって悲しいことなの案件だな。
それでも今の私にも刺さる場面があるのは変わらず。
MOTHERのマジカントが消えるシーン、MOTHER2の最後の祈りが届くシーン、覚えてるはずなのに毎回飽きずに泣く。
メタなネタって昨今いろいろなゲームでやりつくされている節がある気がするけど、相変わらずMOTHER2のいのるのメタネタが一番好きです。だって祈っているんだもん、画面の前の自分が。
マジカントは…住民のここがいつか消える気がする、っていう台詞を思い出して泣いたりした。クイーンマリーの優しさでできた世界、永遠に続くはずのなかった景色。マリアとジョージが天国で再会できていることを祈ることしかできない。書かれていない人物の背景を考えてしまう悪い癖があるんだけど、（恐らく人間を守るためとはいえ）マリアを残してギーグからなにかを盗み出すというある種の罪に手を染めてしまったジョージはきちんと天国に行けたのかな。ジョージは何を思って研究を続けていたのかな。日記がひ孫まで残されるくらい、その執念というか愛情というか、そういったものは本物だったのかな。
そしてぼんやりしている間にSwitch Onlineで牧場物語配信されててウケちゃった。
やべ～～～手を出しそう。積みゲー崩す時間が！！！
今月はHadesは最低限終わらせようと思います（エンディングを見るぞ、の意）。あと脱出2回～。
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散財メモ：
モスバーガーのカービィコラボ福袋が欲しい～～～。
3,000円なんて普段なら買っちゃうんだけど、なにせ1ヶ月お小遣い6000円生活をしている身には厳しい……。
酒を買わなければまあなんとか＾＾；って思いながら自分用の酒保管庫見たら母親に飲まれてた。草。
こういう小さなストレスを感じると独り暮らししたくなる（しない）。
