空想孤独読本

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方向音痴が迷子になった東京ライブ会場たちの話

田舎から東京へ遊びに出て最初にびっくりしたのは、ライブ会場というものは全部が全部目立つ場所に立っているわけではないということだ。
地下芸人という名称が擦られ始めてから幾星霜、今思えば自分が行っていたライブはもしかしたら地下寄りだったのかもしれないなどと冷静に振り返ったりもするのだが、ともかく当時は地図アプリを見てもここどこだよ…となって東京の片隅で途方に暮れることがあった。
福岡へ行こうと車を走らせていたのに宮崎の民家に辿り着いた父親の血が受け継がれ、私自身も立派な方向音痴として育ったため、迷子エピソードにも事欠かない。
当時遅れて入場するなどご迷惑をおかけしたが、もう時効だと信じて過去迷った会場を挙げていく。
ちなみにルミネtheよしもとに上る階段が見つけられなくて迷子みたいなおしまいエピソードもあるのだが、それは私が悪いので省略します。

 

関交協ハーモニックホール

今はK-PROが買い取ったかネーミングライツ権を得たかで西新宿ナルゲキという名前になっているはず。
今回の話の趣旨には関係ないがK-PROライブも良く行った。今はどうか知らないけれど、自分が行っていた頃のK-PROライブは段取りがきちんとしていたためライブ会場も分かりやすかった。
ただ当時行ったのはK-PROライブではなく、おかげでこれといった案内もなく、そしてものの見事に迷った。
地図を見ていただくと分かるのだが絶妙に駅から遠く、そして周囲に目印がない(少なくとも当時は)。
あと地下(地下ライブという意味ではなく、文字通りライブ会場が地下N階にあることを指す)だと当たり前だけど客も地下に整列しているので、「なんかあの集団ライブに行きそうだからついていこう」という方法が通用しない。
それでもLOFT系列はまだ分かりやすい立地をしているけれど、ここは、うん……。

 

下北沢ミネルヴァ

下北沢のライブ会場もいろいろ行ったけど、飛び抜けて迷ったのがここだった。
地下組織?ってくらい入り口が風景と同化していて、同じ場所を6周くらいした。
正直𝙏𝙃𝙀𝘼𝙏𝙍𝙀 𝙈𝙄𝙉𝙀𝙍𝙑𝘼の文字を見た時膝から崩れ落ちそうになった。
あの時助けてくれた某芸人さん本当にありがとうございました。

 

新宿タイニィアリス

確かもうなくなった劇場(or別名で運営中?)だと思う。
地下ライブではなくASH&Dのライブ会場がここだった。今はASH&Dのライブ会場も別劇場なんだっけ。
ともかくこの会場も微妙なところにあり、しかも相変わらず地下なので人も見当たらず迷った。
ライブは面白かった。当時は司会のムロツヨシ氏のおかげでチケットが取れない(自分はゲストの芸人目当てだったけどなんとか取れた)と言われていたけれど、今はどうなってるんだろう。

 

その他

・ライブ会場がどう考えても民家
・ライブ会場がどう考えても会議室
もはやライブ会場ですらない場所に住所だけで辿り着くの、方向音痴に荷が重すぎるだろ。
 迷い過ぎて出演者と合流してしまいそのまま連れて行ってもらったことがある。
 その節は本当に申し訳ありませんでした。

 

若い時は経験に金を積めと言われるけれど、芸人を追い掛けて推しが逮捕される経験を経て…という経験が人生の役に立ったかは正直微妙なところ。
でもあの日々は本当に信じられないくらい楽しかったし、どんなに辛い日々でもライブがあると考えたらそれだけで生きる糧だった。なので役立つかはともかくいい経験だったと思うし、(のめり込みすぎなければ)推しのいる人生はすばらしいものだという意見には同意したい。
ちなみに前職は事務職だったのだけど、好きな芸人の滑舌が軒並み悪かったせいかどんな悪条件でも内容を聴きとれる才能が開花した。もしかしてこれが唯一の役立った経験??
当時より体力が大幅に落ちたのでとてもじゃないけどライブ梯子とかはできないし、推しがライブにすら出なくなったけど、またライブ行きたいですね。
迷いそうだけど。