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Aセク自認の私が疲労を感じたLGBTのこと

疲労を感じて深堀していないので、事案について認識が異なっているかもしれませんが、そこは本題でないので流してください

Misskey.ioという、Misskeyの大規模インスタンスのアカウントを所持しています。
それとは別に、他のインスタンスにもアカウントを所持していました。
(厳密にいえばここはMisskeyではないのですが、ここでは同じようなものとして扱います)
しかしよりにもよって、後者のインスタンス鯖管理人とio管理人が揉める事案が発生しました。
その内容というのが、io鯖が特定のLGBTワードをサーバーミュート(タイムラインへ表示されないようになっていた)にしていた、ということでした。
それが某インスタンス管理人には差別として映り、しかしio鯖からすれば管理上致し方ない処置だった(当該ワードを用いた荒らしが湧いたため)、と。

Misskey.ioは大規模環境ではありますが、鯖缶と呼ばれる管理人はただ一人です。
もちろんモデレーターは雇っていると思いますが(この辺詳しくない)、企業運営でもないのでどうしても全部を完璧に管理することは難しいでしょう。
差別的な意図というより、荒らしが良く使うワードをミュートしたらたまたまそういうワードだった、というのは理屈として分かります。
法律的にも鯖缶が検閲を行うわけにはいかないという事情もあるようで、もちろんそういうワードを使って荒らす人間が一番悪いことは前提ですが、どうしようもなかったというのが自分の認識です。

しかし実のところ、私にとっては本当にio鯖管理人が差別的な意図を持っていたかはどうでもいいです。
疲れるんです、こういう争い。
本当に。

私はアセクシャル・アロマンティックを自称しています。
(自称、というのは「そういうのはいい人に出会わなかったから」「まだ精神が子供である言い訳」「将来的に恋愛・結婚をしなかったことに後悔する」という意見をたくさん眺めてきたため、そういったものへの事前譲歩のようなものです)
n=1 なのですべてのアセクシャル・アロマンティックが同様かは知りませんが、私にとって恋心を抱くという感覚は非常に感情移入しがたいもので、空想のものとして創作や他人の話を聞くことはできますが、ファンタジー小説の魔法の描写と何ら変わらないものとしてしか受け取れません。
自分にとって誰かと恋愛をすることを絶対的な議題として進められる会話は、荒っぽく言うなら陰謀論を前提に会話をしているようなもので、真剣に向き合うことはそういう意味で苦痛なのです。
もちろん、世界中の愛し愛される人々の心は誰からも侵されることはないものであってほしいとは思います。
ただ、そのことを考えさせられるのは、自分の中にはない(ありえない)ものを無理やり定義させられる時間なので、毎日毎秒は無理です。
Twitterのそういったものが苦痛に思えてMisskeyのアカウントを取得したのに、同じことが起きる。
インスタンスのTL(LTLというのでしょうか。インスタンスのTL)はその話題で持ち切りになってしまい、本当に苦痛になってしまったのでアカウントを削除しました。

LGBTの話題を見るたびに、人を性的な意味合いで愛することができない自分自身を欠陥と蔑まれているようで、苦痛に思うことが多いです。
(だからといってLGBTQ+とか書かれることを望んでいるわけでもなく、なんというか、ただ放っておいてほしいだけなのですけど、現状この話題に触れないことこそ差別主義として扱われることが多く、そのことそのものにげんなりしています)
どんな人間でもただのオタクとしてぼんやり過ごせる場所としての、Misskey.ioの在り方に賛同しています。
意見のすれ違いは永遠になくならないと思いますし、自分が欠陥品なのは事実なのでしょうけれど、それでも全員が穏やかに生きることのできるような世界になることを祈るばかりです。